桜・love story




「優海さん。僕は、あなたが好きです!」




はっきりと翔に告白された。




「ちゃんと“好き”って優海さんに言ってないなって思って…。今回、会ったらすぐに言うって決めてきました。」




真面目な顔で言う翔を見て、私は思わずクスリと笑ってしまった。




「なんか変…でしたか?」



翔、ちょっとしょんぼりとした表情をしたよね。




「変だったんじゃないんです。考えていることが一緒だったからすごいなあって思って…。」




「え……?」




「私もあなたに好きですって、まさに言おうとしたんです。先に言われちゃいましたね…。」




みるみるうちに笑顔になる翔は、見ていて可愛いらしかったな…。




お互い“好き”って言おうとしてたなんて、一緒なのは誕生日だけじゃないんだなって思ったんだ…。




思っていることも一緒…。



ちょっと運命感じたよ。