高速で飛行する白銀のドラゴン。
それを追う蒼いドラゴン。
二匹のドラゴンは、大空を裂くように突き進み、グレイクレイを目指していた。
『何故もっと早く知らせなかったのだ!』
ウルがグレイクレイに行ったことを知った白銀のドラゴン、ラーマは、そう怒鳴ると同時に弾けるように飛び出した。
『仕方ねぇだろ! あいつが「ウル」だなんてその時は知らなかったんだしッ!
っつか、だから謝ってんじゃねーか!』
そう言いながら、後を追うように飛行する蒼いドラゴン、ヴァルザック。
─って……ラーマ速ぇ……ッ!
油断をすると、一瞬で距離が開いてしまいそうになる。
成り行き上、咄嗟にラーマの後を追ってしまったが、今更引き返すのも変な気がして、結局ヴァルザックは来た道を戻る形になった。
先ほどとは違い、すぐに眼下に広がっていくグレイクレイの街並み。
その街の横に流れる川の畔(ほとり)を目指して降下を始めたラーマに、ヴァルザックは声をかけた。
『ウルがこの街のどこにいるのか分からないんだぞ? どうやって捜すんだ?』
ラーマは、空中に停滞するヴァルザックを見上げ、
『この街に友人がいる。
彼女達と手分けして捜す』
そう告げると、大地に足を付けて人の姿に変化していった。
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