Sweet Kiss

 * * *


「あのさ・・・」




「なに?」



「しばらくは、付き合ってるコト、秘密にしててもらえないかな?」




ニコニコと、上機嫌だった王子の顔が、私の言葉を聞いた途端に曇った。



「理由は?」




“理由・・・?

もちろん、あなたの取り巻きの《藍堂楓臥・親衛隊》のお嬢様方が怖いからですよ・・・?”





なんて、本人には言えず・・・




「う~んと、なんて言うかね、心の準備をする時間が欲しいの」



これは、ウソではない。



親衛隊と戦う心の準備がしたいから・・・



できれば戦いたくないけどね。