Sweet Kiss


「部屋案内も終わったことだし、俺はちょっと出かけてくる」


「へっ、どこに?」


「秘密」


あっそ。


「帰りは遅くなるから、風呂でも入って先に寝てろ

 ・・・あ、あと、服は脱衣所のカゴに入れとけば、明日の朝には洗濯されて戻ってくるから」



この部屋に唯一無いもの=洗濯機


そーゆーコトだったのか・・・。


「んじゃ、行ってくる」


「行ってらっしゃーい」



 ガチャン



ドアが閉まった瞬間、“しまった”と思った。



素敵すぎる部屋をもらって浮かれていたせいで、

『行ってらっしゃ~い』

とか言っちゃったし。




-----猫脚バスタブにつかりながら、後悔しまくり・・・



これからの生活に、不安を抱かずにはいられない私・・・



橘美雨でした。



結局その日、私が起きている間

(と言っても、寝たのは9時)

王子は帰ってこなかった。



  ~回想終了~