クラスの女子が男の子の名前を尋ねた。

「鈴原 悠哉(すずはら ゆうや)です」

―と鈴原くんは答えた。

「それじゃあ相田のとなりが空いてるから.そこに座りなさい」

「はい」

え゙~!!鈴原くんがとなり!?

「よろしくね。相田さん」

鈴原くんは作ったような笑顔を見せた。

「...それと.後で話あるから」

―と耳元でささやかれた時は.朝の男の子のような口調に戻ったのだった。