朝6時半に起きる。
急いでシャワーを浴びて7時過ぎに家を出る。そこから1時間半かけて会社に向かう。
会社に着くとすぐに仕事にとりかかる。
週の半分は定時の5時半で終わる。
あとの半分は終電ギリギリの時間。
別にどっちでもいい。早く終わっても遅く終わっても生活が変わるわけでもない。
むしろ、遅く終わる方が考え事をする時間が減って楽だ。
この仕事を初めて2年、仕事中はパソコンのモニターと向かい合ってひたすらキーボードやマウスを操作する。これも気に入っている。無駄ことを考える時間はない。

1日で一番考え事をする時間、それが電車の往復3時間。
行きはマシだ。こんな田舎の電車でもそこそこ込み合う。この人混みの中で、考えごとをしないようにするのは容易だ。
誰の話でもいい。
誰かの話に耳を傾ければいい。
いつも3人一組の女子高生。斜め向かいに立っている男子高校生2人組。短髪の方は、女子高生3人組の一人に恋をしているらしい。パートに向かう40代ぐらいの主婦二人組。学生時代から仲が良いようだ。他は1人で居るサラリーマン、学生、OL。とにかく人はそこそこ居る。