-side-菻榎・新斗-side- この時のあたしは、 アイツの正体なんか知らなくて 二人の赤い糸は出会ったばかりだった――… これから絡まっていく事になるなんて 予想もしてなかったの。 これはあたしに定められていた運命? 誰にも変えられない事? ―――――――――― アイツに出会った時から、何故か胸騒ぎがした――… アイツに興味を持ったらいけないのは分かってる。 だって俺達は――… なぁ? 巡り会った二本の赤い糸は これからどこへ向かって走るんだ?