あっから空は何回も謝ってきたけど俺は空とは逆の方向を向いてかわした。

「優助〜!」

「……。」

「優助は優しく助ける優助だろ」

「…親が勝手に決めただけだクソ…」

「う〜…」


まぁ、誰にも見られてないならまだ許したよ。でもな、龍太郎のバカが丁度そこを通り掛かったんだよ!

「優助、お前もしつこい男やなー…もうええやんけ〜」

「俺のプライドががた落ちした瞬間をみた奴はどこのどいつだよ…」

「はいは〜い!龍太郎くんで〜す」

「…マジでお前ら殺してー…」



俺はここに居るのが本当に耐えられなくて部屋を出ようとした。


…でも、それは龍太郎によって阻止された。

俺の前には龍太郎。
その後ろに俺が今開けようとしていたドアがある。




「―…龍太郎、じゃま」

「空」

「は、はいぃ!?」

「聞いてええか…?」

「どーぞ…?」

「…お前の後ろの窓見てみ?」

「…窓?」


龍太郎が言ったのはひまわりの見える窓を示していた。


「…っ!ゆっ!!」

「…は?」

「…優助はまだ見ちゃアカン」

「…なんだよ。」