「起きてよ〜!ねぇっ!」

その声で朝を迎えた。
目の前には俺とおんなじ顔。
ただ違うのは右目の下にあるほくろ。

「ん〜…あとちょっと!」
「ダメだよ!お母さんに怒られちゃうよ!」

まぁ…。
目の前の奴と俺は双子だったりする…

「はぁ!?ばばぁなんか気にして…」
そこまで言ったら口を塞がれた。
息苦しいんだけど…

「優助はそれがダメなの!!」
朝から説教ですか…
んーなの聞いてられっか

俺は今にも俺をベッドから落とそうとしてる奴を吹き飛ばしてまた布団にもぐった。

「お母さんに怒られても知んないから」

「うるせーばか。」

まぁ、紹介遅れたけど俺の名前は
奥山優助*オクヤマユウスケ*
178cm 64kg
野球部のキャプテン
そんでもって学校一の不良

で、今俺に説教してたのが
奥山優太*オクヤマユウタ*
178cm 64kg
吹奏楽部の部長
そんでもって学校の生徒会長


顔も体も全く一緒なのに性格は全くの正反対。

だから毎日こんな朝だ…。