あれから1ヶ月がたった。生徒会長には代わりの奴がなって吹奏楽の部長も代わりの奴がいた。



「奥山!!走れ!!」

「………。」

「…奥山、おい!」

あいつが死んでからは俺は言葉をほとんど交わさなくなった。

「優助…おい!」

だって優太は学校のためにいっぱいいっぱい頑張ってきたじゃねーか。なのに…なのに何で優太が居なくなっても普通なんだよ。優太は明るくて自分より人だった。悪い事は全部自分のせいにして周りを支えてきた。なのに何で優太に可哀想の一言言わねーんだよ!!


俺は無性に腹がたって1ヶ月その状態だった。



「優助!!聞いてんのかよ!?」

俺が唯一会話をしたのが空と真奈美だけだった。


「…なんだよ。」

「もう1ヶ月たってんだぞ!!いい加減…」

「空にはわかんねーだろーな。家族が2人も死んだ奴の気持ちなんて…」

「っ…!」

「…な?わかんねーだろ?」

あー。
俺本当に最低だ…。
本当は空におもいっきり泣きつきたい。何でだって…何で皆優太を忘れちまうんだって…