居酒屋に着いて あたしはすぐに 溜息を漏らした。 向かいながら 必死に話したから つかれたんだ。 『大丈夫? 疲れてるみたいだけど…』 「大丈夫」 とりあえず 注文を済ませると あたし達の間には しばらく沈黙が続いた。 『あのさ…』 沈黙を破った イチの声に ビクッと体が 反応する。 身を強張らせている あたしに気づかないのか イチは言葉を 続けようとする。 イチの開きかけた 口を見て あたしは思わず ギュッと目をつぶる。 .