あたしは何も言わず イチに着いて行った ユキさんのところに 向かう途中 イチは何度も あたしの手を 強く握った あたしはその度に イチを見たけど イチはずっと 前だけを見ていて あたしを見ることは なかった ユキさんの 家に着いた時 繋いでいる手が じっとりと 湿っていた あたしの ゛ユキさんに会う" というプレッシャーの 汗なのか イチの ゛ユキさんを 助け出す" という緊張の 汗なのか 両方かもしれない .