もう一度

お医者さん
の言った通り
竜二は私の事も
覚えていなかった。

悲しかったけど、
生きててよかった。

「美沙ありがとうね
竜二はまた新しい
生活をはじめるよ」

「何いってんの?」

美沙?

「えっ!?」

「彩名は
もう一度、竜二君と
一緒に最初から
はじめたら
いいじゃん。」

美沙は泣いていた。

「何で泣いてるの?」