そして高校に入って約1ヶ月たった。

高校生活にも慣れ、友達も沢山できた。


【夏芽~。
食堂行こッ!!】


「うん!行こう~!」


あたしと静香はよくお昼に学校の食堂を使う。


おばちゃんの作るカツ丼は本当に美味しい。


いつもカツ丼を頼む。

静香はいつもうどん。





「おばちゃん。
あたしいつものカツ丼ね!」



【あたしは~うどん!】


はいはい、とおばちゃんは注文を受けた。



「この時がたまらないね。」


【んもー。いっつも夏芽はうるさいわー。】


「うるさいって何?!」

と冗談話をしていると…


『あれ?お前…』

後から聴こえる男の声。



どっかで聞いたことある名前だった。


振り向くとあの男だった…



「あ…あの時のー!」


『覚えててくれてんやなぁ。
てかお前1年やったんや。』


男はあたしの名札を見て言った。



「1年ですけど…」


『ほほーう。

てか、俺自己紹介してなかってんなぁ
ごめんなぁ。』



「いや…全然構いませんけど・・・」


『てか隣の子
お前のダチ?』



静香を指差す男。



【はぁーい。夏芽の友達の静香っていいまぁーす。】



『お前夏芽って言うねんなぁー。
可愛いやん。』


「やめてくださいッ…」



『かーわいっ。
てかさー。俺も今から連れと飯食うんだけど…
2人もどう?一緒に食わね?』



「い…いやです」



【えー。夏芽ー。せっかく誘ってもらってんのにー。
一緒に食べようよー。】



「え!!!!!それ本気で言ってんの?」



【あたしはいつだって本気よ。】



『ナイース。静香ちゃん!』


ええええええええええええ…ッ


ということで一緒に食べることになった。