『高瀬さん、7番診察室に、お入り下さい』 尿検査を終え、待っていると名前を呼ばれた 『俺も行くよ』 女性が多い産婦人科で煙草も吸わずに何時間も待っていたのにも関わらず 智也は優しくあたしの手を引いてくれた 緊張しながら中に入ると、この病院で生まれた赤ちゃん達の可愛いらしい写真がコルクボードいっぱいに貼られていた 『可愛いね』 『ちっちぇ手してんなぁ』 赤ちゃん達の写真が緊張しているあたし達の心を一瞬にして溶かしてくれた