『れな…れな…』 誰かが呼んでいる声が聞こえた あたしは夢を見ていた いつか見た虹の上から卓也が笑顔で手を振っていた 『たくや……』 あたしは、卓也のいる場所へ行こうと必死に走るけど卓也との距離は縮まらず虹まで辿り着けなかった ”おめでとう” 夢から覚める瞬間、遠くから卓也がそう言って笑った