夜風がまだ、ちょっぴり冷い空にはキラキラ輝く星が、あたしと智也を照らしていた



『あの1番綺麗な星が卓也だな』


智也は目を細めながら、一際輝く星を指差した



『卓也が7月にしろって言ったんだ』


『卓也が??』


『麗奈と久しぶりに再会した日に卓也が夢に出てきたんだよ。あいつ何も言わずに俺をずっと睨んでるんだ。俺は睨まれる理由が眠ってながらも麗奈を好きになったからだってすぐ分かったよ…でもしばらくしてあいつが笑顔で俺の手を握り”ありがとう”って言ったんだよ』


『…………卓也が…』


あたしは涙を我慢することは出来なかった


『卓也が消えた時、卓也の部屋のカレンダーが一瞬見えたんだ。7月20日の所に赤丸してあった。卓也からのメッセージだろうな。』






智也が泣いているのが、星の光で分かった






卓也の思いが智也に通じたんだね