あたしにとって、忘れられない日が訪れた


きっと意気地無しで、どうしようもない、あたしにシビレを切らした神様が勇気を与えてくれたに違いない……





あたしと優菜は優菜の後輩の店で飲んでいた



あたしは優菜に全てを話した




正樹とのことも



智兄が好きなことも



智兄に誤解されたままでいることも





『姉貴はいつから弱い女になったん?あたしの知ってる姉貴はねぇ〜強くてカッコ良くて真っ直ぐな女なんよ!!今の姉貴はただの弱虫じゃん!!昔あたしを助けてくれた時みたいにパンチくらわせてやれよ!!!』


『優菜分かったから声でかいって!!!』


酒が回った優菜は何度も同じことを叫び店中の客があたし達に注目していた






でも優菜のおかげで愚かな自分とサヨナラする決心がついた






今なら智兄に伝えられる






智兄を愛しているということを……