ここで少し、私が幼少期を過ごした家とその近所を説明しよう。


父親の実家に、両親、兄弟、祖父、祖母と住んでいた。


結構大きい家で、コンクリートで出来た小さい橋を渡って、右側に家が建っていて、左側には駐車場という屋根つきの小さな車庫がある。


家と車庫の間には、家側に砂利を引きつめた庭のようなものがあり、車庫側に奥の家が建っていてその人達が通る通り道の様な道があった。


この奥の家には、固い柵のようなものに鍵がかかっており、そこに住んでるのか分らないけど、たまにみるスキンヘッドでサングラスの様なものをかけたごつい感じのおじさんが怖くて滅多に近寄らなかった。


そして、父親の家は本家と言われていた。


田舎なので、個々の家に本家など名前が付いていた。


小さく頃は英語の様に聞こえて、後ろ側の家にはパールという犬が住んでていたのでパールの家と読んでいて、たまに回覧板を回す大きな門のある家はそのまま大きな門の家と読んでいて、後ろの家のそのまた後ろの家は、たくさん犬を飼っていてのでたくさん犬のいるというそのまま読んでいた。


たくさん犬のいる家は、犬が外に何匹か紐で綱がれっぱなしになっていたのでよく妹達と遊びに行ってた。