泥棒インストール





「それでは今から文化祭の出し物について…」






授業始まって早々
そんな話が出た。




何だ、もうそんな季節






文化祭なんて
どうでもいい




担任の話を聞かずに
ペラペラ教科書をめくる。








「投票しますよー」







何やら紙を配り出した。






周りは騒がしい





セナはというと







「文化祭…!」






キラキラと輝かせながら
オーラで分かる。




こいつ




絶対楽しみだな。






「セナどうすんの」



「俺はな、やっぱりあれかあれ。金魚掬いはどうだ?」



「………」



「金魚掬い」







何も言えない





こいつの考えは





何処かズレている。