昨日から舐めろ舐めろ
五月蝿い。





変態か、こいつは





や。違う



野性だ







「喧嘩ばっかやってないで、友達作ればいいじゃん」



「…あっちが突っ掛かってくんだよ」



「アンタのその目と性格が原因だな」







包帯を腕に滑らせて
くるくると往復する。





周りが私たちを見る






私とセナは気にしない。





慣れたから






「私はさ」



「あ?」



「セナだけでいいよ、友達は」







キュっと包帯締める。







「へえ」



「何その反応」



「お前、俺のことそんなに好きか」








………は?




ニヤニヤしながら
私を見るセナ。





好き?






「貴方は捕らえ方が、一般の方と違うみたいです」



「は?ちげーのかよ。好きだから俺だけでいいんだろ?」



「好きっていうか…






ペット、みたいな」



「え」








手間の掛かる、ペット






まさにセナだ。