後ろから視線を感じるが
敢えての無視。






それにしても






セナの親戚には驚きだった。







セナも黙ってれば
容姿もそこらの男子より




ずば抜けていいし。





お兄さんも綺麗だし





あのお姉さんも綺麗で







何ていう、身内だ。





つくづく思ってしまう







「サユリー」



「何」



「昨日の怪我、治ってねー」



「絆創膏あげよっか?」








そう言って後ろから
にょきっと腕を出す





細くて逞しい






昨日私が巻いた包帯。





……は腕にはもう無くて
自分で付けたのか




雑な巻き方。







「…セナ、この包帯自分で付けたの」



「おー。中々だぞ」



「…………下手くそ」



「あ゙」







私は鞄から包帯を取り出す。






あ、消毒がない






「セナ消毒ないから、まずは包帯だけしとく」



「は?消毒ねーなら、なめ「包帯だけしとく」







こいつは何を言い出すんだ。