昔から、気になった事
思いついた事は、納得がいくまで
とことんやり遂げなきゃ気が済まなかったあたし。
星に感銘を受けたあの日から
あたしはこれでもかってくらい、天体について勉強し始めた。
いや、大きく言ってしまえば
天文学者を目指そう!なんて、無謀な事ですら考え始めていたのだ。
もっと、星の事を知りたい。
もっと、天体に触れてみたい。
そんな一心で
無我夢中に調べ尽くして。
正直、あんなに勉強したのは生まれて初めてだったと思う。
そりゃもう
高校受験なんかの比にもならない程。
だけど、それくらい星に魅了されてしまったのだ。
知れば知る度
深みを増していく、天文学者への憧れ。
…でも、現実ってのはそんなに甘くない。
天文学者になる為には
まず、理科系の大学に進む事が必須。
もちろん、うーんとレベルの高い大学だ。
そこで4年間みっちり物理、化学について学び
さらに修士課程に2年間、博士課程3年間。
これでやっとスタートライン。
が、問題なのはそこではない。
物理では数学はもちろんの事、論文はほとんどが英語なのだ。
自慢じゃないけれど
数学も、英語も…ついでに言っちゃえば物理なんて
あたしの脳ミソがひっくり返っても理解出来るモノじゃない。
むしろ、大の苦手だ。
なので、言うまでもなく
目指す前に断念。

