「柳、はよ!」 美奈は男女問わず人気者。 「おはよ、久保」 「…つーかさ、柳…」 久保はあたしに視線を向けた。 「隣のヤツ…誰?」 久保はあたしを誰か分かっていない様子。 「分かんない? 羽海だよ?」 「羽海って…… …長谷川!?」 「う、うん…」 あたしは頷いてみせる。 「長谷川、眼鏡とるとめちゃくちゃ美人じゃん!!」 「…ほらね」 美奈がこっそりとあたしに耳打ちする。 「う、ん…」