奈美はじーっとあたしを見る。


「羽海さ、眼鏡取った方が可愛いよ」


「え」


奈美の突然の言葉に、短く声が漏れる。


「羽海って目、パッチリだし、鼻とか唇の形いいし…」


いやいや、そういうアナタも可愛いッスよ。


…というのは心に秘めておいて。


「そ、うかな…?」


そんなこと言われるのは初めてで、なんか慣れない。


「うん、可愛い!

自信持ちなよっ」


「…ありがと」


奈美の言葉は、素直に嬉しかった。