あの時の事・・・。


(「じゃぁ、なんで泣いてんだよ。」



「ほら、学校行けなくなるぞ。涙、拭けよ。」



「あんたが悪いんじゃん。」


「あんたさえいなければ、あんたが、美麗と仲良くしたりしなきゃ、
 あんたが、あんな態度したりするから―。」


「もぅ、どっかいって。
 二度と喋りかけないで。
 あんたなんか好きになったあたしが馬鹿だった。」

「あっそう。人がせっかく心配してやってんのにその態度?
 別にお前のこととかどうでもいいし。
 じゃあな。」)


・・・・・・そうだった。

じゃぁ、
「なんで今さら謝ってきたの?」



言葉に詰まる堅志。


「最近やっと気づいたんだ。俺がずっと見ていたのは仲田の事じゃなくって、その横でいっつも笑ってた青島だったんだって―――。

今まで言えなくてごめん。

俺やっぱり好き。
お前の事。」