「杏樹っ!」
お母さんの声。
ぶっちゃけウザかった。
また、あたしだけコンな目に逢ってる。
どうして?
ねぇ、神様どうしてコンな目に、合わせるの?
あたしはただ・・・一人の女の子として、恋しただけなのに。
昔も今も、恋をするのが、怖かった。
誰かが、傷つくから。
「ガラッ」
ドアの・・・音
!!!
ドアが開いて、そこにいたのは美麗だった。
制服姿の美麗。
「今日ゎ」
普段と変わらぬあいさつ。
でも、美麗の目は、あたしをにらんでいた。
「あらーーー。美麗ちゃん久しぶりねぇ。また、背が伸びたんじゃない?」
「おかぁさんっ!!ちょっと出てっくんない?」
また、当たってしまった。
でも、ちゃんとここで話さなきゃ、いけない。
「美麗・・・」
「あたし、杏樹の事許さないょ。あんなに、堅志に言う必要ないじゃん。」
「っ??」
「あたし、全部聞いてた。二人の会話。」
全部、聞いてたんだ。
あたしの事、嫌いになっただろうな・・・
そんなことをぼんやりと思っていた。
「もぅ、杏樹とは一緒に入れない。」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでっ?
あたしそこまで何かしたの??
どうして??
あたしの夢・・・
無くなっちゃう・・・
皆と仲良くする夢・・・
追えないよ。
これから、どうしたら・・・


