居酒屋を出た私達は2台のタクシーに分かれてそれぞれの家路についた。 もちろん私はノブくんと。 「ほな明日は11時に迎えに来るからな」 タクシーが家の前まで着いても、私は降りようとしなかった。 「ねぇ少し寄っていかない?」 お酒のせいかな? そんなセリフがスラスラ言えた。 「未希ちゃん、酔ったんか?」 「ごめん。・・・また明日ね!」 急に恥ずかしくなって急いで降りると、ノブくんも支払いを済ませて一緒に降りてくれた。 「お言葉に甘えて、ちょっと寄ってっていい?」 .