ずっと夜景を見ながら話していた。 隣から感じるノブくんの視線に気付いていたけど、私は1度もノブくんの顔を見る事が出来なかった。 繋いだ手はじんわりと汗ばんでいる。 「重いでしょ?こんな感じかな?うん、以上。ははっ」 泣かずに最後まで話せた事にホッとした。 こんな話、聞くだけでもしんどいのに、その上泣かれでもしたら、ノブくん本当に困っちゃうよ。 「未希ちゃん、俺の事好き?」 「え?」 「好き?」 .