前の恋の痛みが少し和らいだ頃、 舞が私を合コンに誘ってくれた。 「せっかく女の子になれたんだから、一度や二度の失敗で諦めちゃうなんてもったいないっ!私達まだ若いんだから、いっぱい恋しなきゃっ!」 舞の言葉はいつも私を前向きにしてくれた。 初めて行った合コンは、男の子にチヤホヤされて、気持ちが良かった。 でも私はやっぱり前の恋の傷を、完全に忘れる事なんて出来ていなかった。 .