ずっと黙ったままだったお父さんが、 同意書にサインをした。 「もう二度と帰ってくるなっ!」 「・・・ごめんなさい。」 親不孝な息子です。 泣いても泣いても、私は男として生きていく事は出来ないから・・・ お父さん、お母さん ・・・ごめんなさい。 引っ越しの朝、お父さんと顔を合わせられないまま家を出た。 見送りには舞だけが来てくれた。 お母さんと二人、バスに乗って東京に向かった。 あの日から1度も、私は田舎へは帰っていない。 .