私はお母さんの話を聞いて驚いた。 お母さんは、私が普通じゃない事に気付いていた。 私と同じ様に、お母さんもずっと前から性同一性障害について調べてくれていた。 「お母さんが女の子にしてあげるから。お父さんと離婚してでも、お母さんが雄介を女の子にしてあげる。」 「お母さん・・・お母さんっ・・・お母さん」 お母さんにとって、簡単な選択ではない。 息子が女になりたいだなんて・・・ それでもこの時、お母さんが私を理解してくれたから、私は今、女になる事が出来たんだ。 .