ノブくんは黙って私の手を握ってくれた。


こんな風に手を繋ぐのは初めて。



ドキドキする・・・



「思ってるよ。でも、未希ちゃんが話したくないんやったら、無理には聞かへん。心配せんでもええよ。」



ノブくんの温かい手に触れて、涙が出そうになった。



ノブくんの前ではする必要のなかった作り笑い。



「けっこう重い話になっちゃうんだけど、時間大丈夫?話してもいい?」



ノブくんが優しく私の頬を撫でる。



「無理してへんか?」



「・・・うん。聞いてね。」




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