「未希ちゃん大丈夫?飲んでる?」 「大丈夫だよ〜。」 さっきから、やたらベタベタ触れてくる男の子。 嫌だ・・・ そう思っても、私は決して笑顔を崩さない。 「ねぇ〜この後、二人で抜けない?」 背中に手を回され、耳元で囁く。 「私、元は男の子だけど、それでも大丈夫?」 騒がしかったテーブルが、一瞬にして静寂に包まれる。 .