・・・あれ?そう言えば舞は?



思い出すのが少し遅すぎた・・・。



ノブくんが、私の服のボタンを半分位まで開けた時、



「うわーっ!!ちょっと待って!!私、帰るから!!」



突然聞こえた舞の声。



洗面所の入り口でアタフタしている。



「舞ちゃんおったん!?」



ノブくんも驚いてガバッと私から離れる。



何とも言えない微妙な空気。



「・・・拓は?」



「・・・部屋。」



“邪魔してごめんね〜”なんて言いながら、舞は逃げる様に私達の部屋から出て行った。



「未〜希〜っ何で舞ちゃんおる事言わんかったん?危うくおっぱじめるトコやったやん。」



「・・・忘れてた。」



ノブくんは、ふって笑って、私の隣に横になる。



「未希、もう俺限界。食べてもいい?」


なんて、少しエッチな声を出しながら私の耳たぶを舌でなぞる。



「・・・ん」



まだ少し冷たいノブくんの手。



顎から首にかけてゆっくりとキスが下りてくる。




やっと・・・




と思ったのにっ!!!!



ドンドンドンドン!!


壊れてしまうんじゃないかっていうくらいの勢いで叩かれたドアに、一瞬で現実に引き戻された。




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