後ろに乗っていた若い女の子二人にもクスクスと笑われた。 転んだからだと思ってたのに・・・ 「ちゅーしてたね?」 通り過ぎる時に聞こえた声に、思わずリフトを振り返る。 近いっ!! 確実に見られてた!! 差し出されたノブくんの手をパンッと振り払う。 「ノブくんのばかーっ!!」 「未希そんなん言っていいの?ほって行くでぇ?」 ノブくんの鬼ーっ!! スタート地点で足が竦む。 看板に書かれた文字は、 〔中級者コース〕 ・・・騙された。 .