どんどん登って行くリフトを見上げて少し心配になる。
「大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫!!」
一番上までたどり着いた時には、もうどれがノブくんかさえ分からなくなってしまった。
みんなが優雅に滑り下りて来る中、一際目を引く二つの姿。
まさか・・・
まさか・・・
うそ〜!!!!
「きゃ〜っ!!拓、格好いい!!!!」
舞の叫び声に、周りにいた人達も振り返る。
素人の私達から見ても、他の人とは全然違う、まるでプロ!?って思ってしまう様な二人の滑り。
「ノブく〜んっ!!」
あっという間に私達の所に戻って来た二人は爽やかにゴーグルを外す。
「未希、見た?俺、格好いい?」
「すごいっ!すごいよノブくんっ!!すっごいカッコ良かった!!」
大興奮の私を見て、ノブくんは満足そうに笑った。
ヤバイ・・・
いつもの3割り増しで格好いい。
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