ノブくんに抱きしめられて、舞が涙を拭いてくれる。



舞の顔も涙でぐちゃぐちゃ。



「未希ちゃん、ごめんね?俺、昔っからデリカシーないヤツでさ・・・」



申し訳なさそうにそう言ってくれたのは、私の秘密を暴露した賢治くん。



困った顔が憎めない。



「ホンマやっ!未希泣かせやがって。今日俺らの分、お前払えよ?」



静かだったテーブルが再び賑やかになる。



「未希ちゃん、泣く事ないよっ!俺らはもうお友達〜っ!」


「まぁ正直ビックリしたのは事実だけど、ノブがいいんなら、俺らが反対する理由なんてないし。」


きっとみんな戸惑ってる。



それは仕方のない事。



それでも、分かってくれようとした気持ちが嬉しかった。



優しいノブくんの友達は、優しい人ばかり。



「ノブ〜お前、いい男になったなぁ〜!!」


「お前、キモイわっ!」




大好きなノブくんの友達を、私も大好きになった。




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