「あかね…? あんた…あいつの事好きになったの?」 あずさがあたしを覗き込む。 「…うん。やっぱそうかも。」 あたしは…あのボンボンを…『好き』… 「おめでと! 両想いじゃん! たくま喜ぶね!」 あずさはあたしの肩をぽんぽんと叩いた。 「ふ…そだね…」 あたしは…なんてあいつに言えばいいのかわかんない… あんな性格のやつ…好きになるなんて初めてだし。