『じゃあ、またね☆』
童夢と2人で佑斗を駅まで送った。
もう、バイバイしても近くにいるからすぐまた会えるんだ…。
そう考えたら全然寂しくなんかない。
佑斗は、地方出身の学生さん達が生活する男子寮に入ってる。
私の家から電車で1時間半ぐらいかかる。
それでも今までみたいに新幹線で行かなきゃ会えない距離じゃないし、もともと佑斗が住む街には毎日のように行ってたから全然遠くは感じない。
ただ…会いたくても会えなくて、私が寂しくなる時があったとしても、佑斗は一人じゃない…。
だって寮はいっぱい人いるし、もうすでに佑斗は寮で友達いっぱい出来たっていうし…
佑斗は寂しくならないじゃん。
私は寂しくなるのにね…。
寮の友達が羨ましくなる。
羨ましいのと同時に
『ずるい』
…そんな風に思ってしまう自分がいて少し嫌な気持ちになった。
