―お前には佑斗くんしかいないんだよ― 慶太が最後の電話で私に言ってくれた言葉… ふと思い出す。 最近、いつもそうだ… こうやって布団の中で目をつぶると佑斗との思い出や慶太との別れ、色んなことが頭に浮かぶ。 少し開いた窓の隙間から、冷たい風がカーテンをゆらゆらと揺らす…。 『寒っ…』 もう冬だなぁ。 佑斗と出会った季節… 3年前の、12月… 佑斗に出会ったんだっけ?