【実話】コイウタ・完



『よし!』


自分の決めた場所に戻り、
キーボードを組み立てて器材を全てセットした…。



『とりあえず、どんな感じになるか分かんないし一回やってみようか。』

『はい』


それだけ言うと、マネージャーさんは少し離れた場所に行った。





…………。



うわぁ…
一人になっちゃった…。



目の前を通り過ぎるたくさんの人たち…。


この人たちの足を止められるかは、私の歌にかかってるんだ…。



ふぅ…



深呼吸をして、キーボードに手を置き、さっそく演奏を始める。




『〜〜♪』


キーボードの音色が、静かに響く。


ライブハウスと違って、路上では、街の雑音があるから
「Shinin' Star」のような静かで切ない曲は雑音に飲まれてしまいそうになる…