【実話】コイウタ・完




―朝10時―






『おはようございます!!』


マネージャーさんと、原宿で待ち合わせをして、いざ代々木公園に向かう…。




ガラガラ――

ガタッ……


重いキーボードを乗っけて、慣れない荷台を運ぶのは、思ったよりも大変で疲れる…。






『大丈夫?』


『腕がちぎれそうです(笑)』



マネージャーさんに聞かれ、素直にそう答える私。





でも、これからこのキーボードは私の相棒になるんだ。



だから、私が自分で運ぶんだ。




「Shinin' Star」を1000人の人に届け切るまでずっと…




だからどんなに重くて、運ぶのがきつくても、これに慣れなきゃ。




自分に言い聞かせ、右手から左手に持ちかえたり、工夫をしながら頑張って荷台を引く…。







ガタッ――


何度もタイヤが石や段差にぶつかって、傾く。




もー……。やだ…。


正直、そう思いながらも






修業…修業…!!


と心の中でつぶやいた。