なんで怒らないの…?

なんで最悪な女だって言わないの…?




優しすぎるよ…


慶太…ありがとう……。




あの日…慶太がいたから、私は立ち直ることが出来た…



今日…慶太がいたから、自分の気持ちに素直になれた…




最後まで…慶太は、
私に優しいんだね…




電話を切ったあと、
涙が溢れだした。


悲しいんじゃない…


なぜか胸が痛んだ…








もう立ち止まらないから…


前だけを…


佑斗だけを見ていくから…









慶太…?

あなたと過ごした日々は、
幸せだったよ…

好きだったよ…

その気持ちに嘘はないよ…



ただ…佑斗を忘れられなかった…



ごめんね…


そして、


本当に本当に…






―ありがとう―