【実話】コイウタ・完


『メインステージに向かうよ』


マネージャーさんのその一言を聞いて、背筋がピンとなった。



『はい』



緊張と不安が交じった複雑な感情を押さえて、返事をする。




メインステージの控え室に向かう間、なにも考えられなかった。



今までの自信が一気に崩れる…




私、負けたかも…



なんてネガティブになってしまう。



ふと、隣を歩くせあらちゃんを見ると、同じく不安そうな顔をしていた。



どっちかが負けるなんてやだ…



ライバルでもあるけど、一緒に頑張って来た仲間だもん…。



どっちかだけが喜んで…
どっちかだけが悲しむ…


そんなのやだ…