【実話】コイウタ・完


本番まで30分を切った時、



『やばい、やばい、やばい…』

『どうしよう…』

『誰か代わりに出てください』

『もーやだぁ…』


せあらちゃんが緊張している。




平常心を保っていたはずの私も、せあらちゃんの緊張がうつる…。


ドクドク…

ドクドク…


聞こえちゃいそうなぐらい心臓がバクバク言っている。


手が震えだし…目頭がきゅーっと熱くなる…。



―緊張してない―

―大丈夫、大丈夫…―


そう心の中で繰り返し、
落ち着かせようとしていたけど
緊張がピークに達して、

徐々に口数が減っていった…。