「なに……するの?」 聞きたいことはたくさんあったが、まず一番聞いておきたいことをからおうじで出る声できいた。 喜一君はニコッと笑い、 「ルールは簡単。普通の王様ゲームとほとんど変わらないよ。ただ、王様が僕で、姫が凜」 姫………?? 「姫は王様の命令を絶対に従わないといけないんだよ」 ドクンッ――――…… 王様の命令は、絶対……… 震えだす体。 ありえないくらいで出てくる汗。 「凜……?怖がらなくても大丈夫」 説得力のない言葉を投げ掛けられる。 大丈夫?? そんなはずがない。