王様監禁ゲーム。


あたしたちは合コンを行う、小洒落た居酒屋へと着いた。

結構人が多く、予約されていたため、すんなりと入れた。


通された席には、もうほかの人たちが来ていた。



一人は黒髪に短髪、スポーツやってます、的な人。

もう一人は、茶髪に長髪とまではいかないが、最初の人とくらべると少し長め。



見た目は、二人ともかっこよかった。


「おまたせしました」

杏がそう言いながらお辞儀した。

それにつられ、あたしも頭を下げる。


「ささっ、座って座って」



促され、向かいの席に座る。

「じゃぁ、自己紹介からしようか」

茶髪がそう言い、一人一人自己紹介を始めた。


まず茶髪。

「俺は上浜喜一(ウエハマキイチ)。大学三年で、趣味は映画鑑賞」

明るく気さくで、話しやすそうだった。


次は黒髪。

「つづいて俺は香川高三重(カガワタカミエ)。同じく大学三年生で趣味はサッカー」

思った通り、スポーツはやっていて、こちらも明るそうだった。