あたしと喜一君は暴行という行為で警察に連れていかれた。 連れていかれたというか、当たり前だ。 医療費と賠償金を払うということで、なんとか解決した。 「凜は俺のだから」 まだ言っている。 恐ろしい。 隣で笑っている喜一君は、自分が犯した行為を理解しているのだろうか。 理解していても、悪いとは思っていないだろう。 異常だ。 「喜一君」 あたしは隣で笑っている喜一に言った。 「別れよう」