「ふー……怖かったね!」 向けられた笑顔をに、笑顔で返す。 作り笑いも、慣れてきた。 そのあとも色々なものに乗った。 「そろそろご飯にしようか」 あたしたちは園内にあるレストランで食事をとることにした。 「楽しいなぁ。こうやって二人で来れて」 「あたしもだよ」 嘘。 本当は帰りたいが本音。 「嬉しいな」 そう喜一君が笑った。 が、急に喜一君の表情が一変し、無表情となった。 視線は、あたし……の後ろへと向けられている。